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宮本民俗学

 
民俗学者・宮本常一(1907〜1981)の業績を展示する資料室が完成したので、大歳史談会で見学することになった。

 宮本は大阪で多感な青春時代を送り、東京で実業家・渋澤敬三の庇護のもと民俗学の道へ。ひたすら民族調査の旅へ続け、地球を四周半廻ったという在野の民俗学者である。

 また、民俗学の枠を超えて、全国離島振興協議会や全国観光文化研究所、武蔵野美術大学などで人材を育てた。旅行をするにしても、ぼんやり車窓から見過ごすのではなく、その土地の地勢や生活、文化をじっと見つめて、生活の向上を考えよと教えた。日本語や日本の文化は、もはや世界の財産となっている、離島でも世界の中心に成り得る。普通の人が今生きている姿を伝えていくことが必要だとの信念は、大島島民の協力で、漁民具、農器具が集められ、それぞれの町の歴史民俗資料館に実現していく。「見落とされたものの中に、必ず大切なものがある。人の喜びを自らの喜びとなる人となれ」と説き、定年後東和町で郷土大学を設立したり、沖家室大橋を実現した。宿に早く着いたので、シーボルトの上陸地点や沖家室に渡って故人への思いを新たにした。(2004年5月27日)



宮本常一の残像と民具学


宮本常一をもっと識(し)るために・




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